2009年8月9日日曜日

キャラ化するニッポン


キャラクターとともに成長してきたという、
日本人独特のライフスタイルについて、
主に、「いやし」としてのキャラクターに焦点を当てて解説している。

90年代に入ってからの、
複雑化した人間関係を、キャラクターをキーワードにして話を進めているのが特徴である。
中でも、日本人の8割以上がキャラクターを所有しているというデータは興味深い。

言われてみれば当たり前のことであるが、
その点を指摘し、解説しているという点で良本だと思う。

(追記)

割とサクッと読み終わりました。
一貫して定義がぶれることなく、一つの論を展開しているので、
とても読みやすかったです。

この本を理解するには次の2点がキーワードになると思います。
・「キャラ」とは何か?
・「キャラ化」する原因は何か?

一つ目の「キャラ」自体の意味ですが、
この本では、バーチャルな空間に自分を映し出した時の形、
として論が展開されています。

文字通りバーチャルな意味でのネット上での自分はもちろんのこと、
政治家や芸能人をはじめとする、自分のリアルとは違う空間の人間のキャラ、
そして、普段生活している自分たちがキャラ=固定化された自分を保とうとしていること。

特に、自分がキャラを固定して生きていこうとしているところには共感を覚えました。
たぶん、現代を生きているほとんどの人がキャラをもっているのではないのでしょうか。

あー。
なんか難しいですね。
普段でも言葉で表現するのは苦手な方ですが、今回は特に難しい。

とりあえず、「キャラ」とは、
自分を何かにあてはめて表現しようとした時のそれ。
そして「キャラ」は交換可能である。そんな感じですね。

2つ目の「キャラ化」する理由ですが、
巷で言われているように、現在は非常に不安定な時代です。
物理的にも、精神的にも。

そんな時代だからこそ、何か頼れるものがほしい。
そう思っているのが現代人です。

さて、現代人が頼ったものは何か。
それこそが「キャラ」です。


基本的な論の展開はそんな感じですね。
本を読めばもっと具体的な例が出されています。

この話だけではなく、
他にもメディアやファッション、ゲームなど。


お時間のない方は、第四章からどうぞ。
きっとあなたの「キャラ」にぴったりな話があるはずです。

*関連図書
『99.9%は仮説』

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